猫の知識
はじめて猫を飼う方へ
「どんな準備が必要?」「気をつける事って?」
生き物を飼うことは基本「犬」も「猫」も同じです
はじめて生き物を飼うという方はよく熟読して頂きご納得されたうえで
新しいご家族とて迎えて頂ければと願っております
~準備・心構え~
猫ちゃんを飼うということは一人家族が増えるという事です
飼うからには飼い主になる決意が必要です
子供の為に玩具を買ってあげる感覚の購入は絶対禁止です。
お子様の命と同じ「一つの命」を忘れずに
愛情を持って 生涯何十年と生活をともに出来るのか
まずは家族会議をしてください
私たちと同じ生き物ですので、病気にかかったり怪我をする可能性もあります
そのためにはお金がかかりますし、人間都合での長期外泊もできません
どうしても家を空ける場合はペットホテルや親戚等に預ける必要もあるでしょう
猫の情報を自ら集め「ねこファースト」になってください
毎日のご飯・水・トイレ・清掃は勿論のこと
時には自分の時間を犠牲にして病院へ行く必要もあるかもしれません
ここまでのことを熟考したうえで
猫ちゃんをご家族として迎えて 新しい家族ともども幸せに
最期までしっかり面倒を見てあげてください
~準備・道具~
ケージ
怪我をした際の避難所、子猫のハウスとして使用するのがよろしいかと思います。
猫用のケージは縦長のものを選んで頂くのが理想ですが、子猫の時に使用すると
高いところから降りられず、落下して怪我をする事もありますので、子猫時代は
2段くらいまでにして成猫になった際に段を増やしてあげるとよろしいかと思います。
ベット
市販のものであれば比較的種類も豊富ですので、お好きな物を選ばれるのが良いでしょう。
ですが猫ちゃんにも”好み”がありますので、何種類か用意して観察してあげてください。
基本的に猫は暗くて狭い所の方が、本能的に落ち着くようですので、ご検討の参考にしてください。
トイレ
猫は砂を排せつ物にかける本能がありますので、砂の代わりに「カキカキ」できてしまう
場所をトイレと認識してしまうと、せっかく用意したトイレ以外で排泄するようになってしまう恐れがありますので、気を付けてください。
当方では基本的に「システムトイレ」を使用しています。お渡しまでに「しつけ」として
トイレの中で100%排泄できるように飼育しておりますが、新しい環境によっては
失敗する可能性もありますので、設置場所やサイズも考慮してあげてください。
※猫砂は汚くなると猫ちゃんが排泄を我慢して病気になったり、違う所での粗相にも繋がるので、「汚れていたら即掃除!」を心掛けるようにしてあげてください。
爪とぎ
猫ちゃんの「爪とぎ」は本能です。止めさせる事は出来ませんので
家の中がズタズタにされる前に爪とぎしても良い場所を数か所作って教えてあげましょう。
子猫の時は毎週1回・成猫になったら2週間に1回
爪切りをしてあげるのも「爪とぎ乱発」を防ぐのに効果的です。
食器
食器は食事用と飲み水用の二つ用意してください。
選び方は猫が簡単にひっくり返せないような安定感のある重い物をおススメします。
子猫の時は底が深い食器だと底まで届かない事もありますので、
成長によって食器も買い替えてあげてください。
おもちゃ
市販のものは100均から色々取り揃えているようですが、気をつけたいのは
「糸状のもの」「羽のような飛び散るもの」「呑み込めてしまうような小さなもの」
「ゴムのような噛むと千切れるモノ」「ビニール」はなるべく遊ばせない方が無難です。
(※糸状のモノは誤飲すると内蔵に絡まって命の危険も…)
音のなるボールや頑丈な木製タイプ、プラスチック製のおもちゃ、光をつかったポインター等安全なものを選んで、楽しく健康的にストレス解消をしてあげてください。
キャリーバック
プラスティック製・布製など色々ありますが、基本的に「洗える」タイプがおススメです。
動物病院へ行く時に大変お世話になるものですので、衛生的に洗えるものがいいです。
ドアもどちらか一方しか開かないものより、上も開くタイプのものが使いやすいです。
爪切り・ブラシ
爪切りは「爪とぎ」にも書きましたが、子猫は週1回・成猫は2週に1回が理想です。
(もっとこまめに切るのはOKですが、深爪には注意です。簡単に血が出ちゃいます)
どんなものを選べば良いか。
当方は暴れる時を見越して「刃先が猫に刺さらない形」を重視して選んでいます。
ブラッシングですが
短毛の猫ちゃんは2~3日に1回・長毛の猫ちゃんは毎日(5分~10分)が理想です。
「グルーミング(毛繕い)してるのでいらないのでは?」と言われますが
猫ちゃんのマッサージ効果やコミュニケーションにもなって懐きやすくなるので行ってください。
抜け毛防止や毛玉症(グルーミング等で呑み込み胃の中で毛玉になる事)予防にもなります。
~準備・食事~
フード
ドライフード(通称カリカリ)
市販のリーズナブルなものからプレミアムフードと呼ばれる高級フードまで多数あります。
高級フード=良い物とお考えの方も多数いらっしゃるかと思いますが、
猫によって「好き嫌い」が重要なのでプレミアムフードもお試し等で猫ちゃんの反応見て
購入する方が無難です。
当方はカリカリフードで栄養バランスを考えたうえで市販のフードを数種類あげています。
ウェットフード(チャオちゅ~る等も)
ドライフードとの違いはまずは「水分が多い」他には「嗜好性が高く食いつきがよい」
ドライフードと比べて値段が高い。子猫や高齢猫が食べやすい。
といった特徴がありますが、「嗜好性が高い」がポイントだと思ってます。
ウェットフードに慣れると人でいう「グルメ」になっていって美味しい!もの以外
食べなくなるという猫あるあるになることがあるので、当方ではドライフードにしています。
※体調が悪い時や離乳したばかりの子猫ちゃん達はウェットフードをあげていますよ
~気をつけること・お部屋~
猫ちゃんがお家で一緒に暮らすまでに、猫ちゃんが快適に過ごせるように
お部屋の環境を整えてあげてください。
今までは「何気なく」飾っていたあんなものやこんなものも、猫ちゃんにとっては
危険な物であったり、好奇心の矛先になったりと色々大変です。
お気に入りの家具や高級な家電も事前に工夫しておきましょう。
「危ないものは片づけるか隠す」
猫ちゃんは電源コードやビニールが大好きな子が多く、携帯充電器壊された~なんて
猫あるあるの一つです。コードの断裂は猫ちゃんの感電の危険や火災等の原因にも
なりかねませんので、コードカバーや触れないような工夫が必要です。
ビニール袋も何気なく置いていたら「ガジガジ」されてボロボロに…
ビニールも破けていて欠片は見当たらない…そして誤飲で具合悪化で即病院。
なんてことにならないように、口にしたら危ないと思われる物は放置しない!
ことが大事です。
お部屋を傷つけないようにするには?
これまでにも何度か出てきた「爪とぎ」これに頭を抱えている飼い主さんも多いでしょう
先にも書きましたが、猫の爪とぎは本能なので止めさせる事はできません。
もうこれに関しては「飼主側が徹底的に防止策を施していく!」しかありません。
では、どのように工夫していくのか?
・爪とぎを家の中の複数個所に設置する。
・猫ちゃんの好きな材質に代える(ダンボールや麻や木材等)
・爪とぎの方向(向き)を代える(猫によって縦か横か好みがある)
・爪切りをなるべくこまめにして被害を抑える
・市販の「保護シート」を張ったり「爪とぎ防止スプレー」を使う
※「爪とぎ防止スプレー」は使い方を間違えると猫にとって住みずらい環境になる場合も…
・キャットタワーなどの爪とぎ付きのもので遊ばせて伸びたら即爪切りをする。
だんだん工夫なのか?という感じになってきましたが
猫は爪が引っかかるものは
基本ツルツルのものでなければ「爪とぎ」として使用してしまいます。
これをヒントにDIYや爪が引っかからない様に工夫して
爪切りを慣習化するのが一番かとおもいます。
猫に対しての愛情と考えて、猫も人も住みやすい幸せな空間で過ごせますように!
~気をつけること・食事・食べ物~
猫にとって有害・危険な食べ物
・玉ネギ(ネギと付くもの全て)、ニラ、ニンニク
「アリルプロピルジスルフィド」を含む野菜
・エビ、カニ、貝類、アワビ、イカ、タコ、サバやイワシなどの青魚
マグロ(病気になる症例有)
・生卵、骨、生肉(肉を与える際は必ず茹でる事。脂身もなるべく避けて。
・チョコレート、カフェイン入り飲料、キシリトール、ピーナッツ
・アルコール、生のパン生地
・牛乳、乳製品、コーヒー、紅茶、緑茶、麦茶
・アボガド、ブドウ、レーズン、いちじく、パパイヤ、マンゴー、リンゴやみかんも注意!
・ドッグフード
・ユリ科の植物
これらの食べ物、飲み物は少量でアウトの物から継続的に摂り続けると害を及ぼす物まで
記載しました。詳しくはお調べ頂いても結構ですが、猫ちゃんの健康を考えれば
上記のような人間の食べ物を猫ちゃんに与えないのが一番だと思います。
可愛いので、欲しがるから、などの理由で猫ちゃんの寿命を削ってしまっては元も子もありません。